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大畑大介が見つめる高校ラグビーの「この先」。~史上最多の入場者を記録した決勝戦~ 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byNobuhiko Otomo

posted2016/01/24 06:00

大畑大介が見つめる高校ラグビーの「この先」。~史上最多の入場者を記録した決勝戦~<Number Web> photograph by Nobuhiko Otomo

東海大仰星は今季公式戦38連勝で2大会ぶりのV。春の選抜、夏の7人制も勝ち三冠達成。

「やっぱりW杯効果かな」

 メインもバックもスタンド最上段まで埋まった花園ラグビー場で、そんな囁きが聞かれた。1月11日に行われた全国高校ラグビー決勝の東海大仰星×桐蔭学園の、発表された入場者数は1万3498人。長年携わっている大会関係者は「高校ラグビーでは記憶にない」と呟いた。おそらく、大会歴代最多の観衆。

 ピッチの中で行われた試合内容も、期待に応えるものだった。仰星も桐蔭も、自陣深くからでもアタックをかけあい、ボールを奪えば即座にカウンターに挑む。ノックオンなどの単純ミスはほとんど起こらず、前半の30分間にスクラムは僅か1回。最終スコアは37-31で仰星が桐蔭を破ったが、高校ラグビーの頂点を争うに相応しく、質の高い60分間だった。両校の選手と監督、そして選手の創造力をストレスなく引き出した原田隆司レフェリーの滑らかな笛に感謝を送りたい。

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