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<プレミア12 大会直前レポート>
ライバル11カ国の実力は? 

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世界の野球

世界の野球Sekai no Yakyu

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photograph byHideki Sugiyama

posted2015/11/06 06:00

<プレミア12 大会直前レポート>ライバル11カ国の実力は?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

日本シリーズでMVPに輝いたイ・デホ擁する韓国代表とは8日の開幕戦で対戦する。

野球国力No.1を決める大会「プレミア12」。侍ジャパンが挑む敵の陣容とはいかなるものか。世界各国の野球事情に詳しい人気ブログ、「世界の野球」管理人による徹底分析。

 日本が所属するグループBでは実績通り、開幕戦で激突する韓国が最大のライバルとなってくるだろうか。ただ、我々がイメージする北京五輪や'09年WBCの頃のチームとはだいぶギャップがある。現在、空前の打高投低となっている韓国プロ野球では、先発投手は外国人への依存度が高く、今回のチームでも明確にエースと呼べるような存在がいない。

 かつて北京五輪で日本キラーとして名を馳せたキム・グァンヒョン(SK)や日本でプレーするイ・デウン(ロッテ)、140km台後半の速球で押してくる左腕のチャ・ウチャン(サムスン)といった先発投手の名前が挙げられるが、どの投手も絶対的な存在とは言えない。それを補うのはリリーフ投手のバリエーションの豊富さだ。サイド、アンダースロー系の投手が4人選出されており、左投手も含めると手駒は多い。早め早めの細かい継投は韓国野球の特徴の一つでもあり、次々と繰り出されるタイプの違う投手への対応力が重要となる。

 打線ではイ・デホ(ソフトバンク)や2年連続で50本塁打を記録したパク・ピョンホ(ネクセン)など、長打力の高いスラッガーが多く名を連ねる。しかし、1次ラウンド敗退に終わった'13年WBCや、同様にスター選手を揃え金メダルを勝ち取った昨年の仁川アジア大会のチームは、国際大会で結果を残していた時代に比べると、パワーに頼ったスタイルになってしまっている印象だ。'09年WBC以来の監督復帰となったキム・インシクが、パワーと緻密さのバランスの取れた代表チームを復活させることができるかどうかが、鍵を握ってくる。

 アメリカは韓国と並ぶグループBの強力なライバルだ。今回はMLBの40人ロースター内の選手が参加できないが、過去の五輪やIBAFW杯といったマイナー選手で編成された代表の実績を考えても、日本や韓国とも互角に勝負できるだろう。

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プロ野球の前後のコラム

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