Number on NumberBACK NUMBER

最多安打の内容。~秋山翔吾の記録を1994年のイチローと比べてみると~ 

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

PROFILE

photograph byHideki Sugiyama

posted2015/11/05 06:00

最多安打の内容。~秋山翔吾の記録を1994年のイチローと比べてみると~<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

プレミア12での活躍も期待される秋山翔吾。侍ジャパンでの背番号は西武と同じ「55」だ。

 2015年のプロ野球でマークされた記録の中で、歴史的に考えたとき、最もレベルが高い記録は、西武の秋山翔吾が達成した年間最多安打216安打ではないか、と思われる。ヤクルトの山田哲人、ソフトバンクの柳田悠岐によるトリプルスリーもレベルの高い記録だったが、今年残した数字は、来年以降、彼ら自身がさらに上回る可能性もあるように思う。秋山の記録は、これだけの成績を残してしまうと、来年以降は、相手バッテリーが勝負を避けることも増えてくるだろう。216安打は、そう簡単には超えられない記録になりそうだ。

 143試合で216安打。打率は「.359」。これは、日本のプロ野球の歴史上、200安打を記録した選手の打率としては、オリックス時代のイチローが210安打を打った時の「.385」に次ぐ数字である。この2人の200安打の内容について、詳しく比較してみたい。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 1537文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

秋山翔吾
イチロー

プロ野球の前後の記事

ページトップ