ブックソムリエ ~新刊ワンショット時評~BACK NUMBER
何かのファンになることは苦しくて愉しい。~ヤクルトの全試合をイラストにし続けた男~
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![幅允孝](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
幅允孝Yoshitaka Haba
photograph byWataru Sato
posted2016/03/06 06:00
![何かのファンになることは苦しくて愉しい。~ヤクルトの全試合をイラストにし続けた男~<Number Web> photograph by Wataru Sato](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/b/b/350/img_bb2127a6ee16638c39302de78908d8f9190928.jpg)
『プロ野球画報2015 東京ヤクルトスワローズ全試合』ながさわたかひろ著 雷鳥社 1600円+税
ながさわたかひろは、まさに執念の男である。ヤクルトスワローズ10人目の選手を自称する彼は、美術家として6年間にわたりスワローズの全試合をイラストレーションで記録。そのとんでもない情熱と持久力は、『プロ野球画報2015 東京ヤクルトスワローズ全試合』という集大成をつくりあげた。
B5用紙とペンと色鉛筆。これだけが、ながさわの武器だ。1試合につき1枚ずつ、試合のハイライトを丁寧に描写。それを誰に頼まれたわけでもないのに欠かさず続け、毎シーズンオフには球団事務所に作品を報告する。査定と来シーズンの契約をお願いするのが彼の活動だ。目指すは、球団と契約を交わしプロ野球選手になることである(絵かき部門の)!
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