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池江璃花子へ1000超のメッセージ。
選手とファンから「待ってるよ」。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byTakaomi Matsubara
posted2019/02/18 11:15
コナミオープン、池江璃花子に向けて送られた励ましの寄せ書きは1000を超えたという。
「今までたくさん助けられてきた」
大会が始まっても、取材陣の問いかけに答えるだけでなく、自然と選手から言葉を発することもあった。例えば、酒井夏海は100m背泳ぎで優勝した後にこう語っている。
「(自由形は)今年はもういいかなと思っていたけれど、頑張らないといけないと思いました」
昨年のアジア大会では、池江とともに400mメドレーリレー、400mフリーリレーに出場しているが、専門は背泳ぎである。にもかかわらず“もう一度自由形も”と思い至った理由の中には、池江への思いもあった。
「今までたくさん助けられてきたので、安心して戻れるように、頑張りたいです」
同じくアジア大会に出場し、4×200mフリーリレーで池江とともに泳いだ白井璃緒もその1人だった。
「璃花子に頼っていた部分があると思うので、1人0.5秒以上(タイムを)縮めていければ」
池江から受け取ったメッセージ。
アジア大会などでリレーを組んできた青木智美は「とにかく待っているから」と池江にメッセージを送信したという。
「『自由形を引っ張ってください』と返事をもらいました。みんなで高め合っていけたらと思いました」
日本代表ヘッドコーチの平井伯昌氏が危惧するように、リレー各種目は池江がとても大きな存在となっていた。そのことを各々が肌身に感じてきたからこその、彼女への思いと今後の決意を言葉にしたのだろう。