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テコンドー元世界女王・濱田真由が
30%の出来でも日本一を狙う理由。 

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布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph byKoji Fuse

posted2019/02/10 10:00

テコンドー元世界女王・濱田真由が30%の出来でも日本一を狙う理由。<Number Web> photograph by Koji Fuse

濱田真由はかつて世界一に輝いた経験を持つ。足の状態が万全でなくても、再び頂点を目指す意欲に満ちあふれている。

30%でもやらないといけない。

 取材した今年1月下旬の時点で濱田のコンディションは10~20%。1日の多くの時間をリハビリに当てている状況だ。

「現在は(故郷でもあり、現在の生活の拠点である)佐賀県と東京を行ったり来たり。最近は東京に滞在している方が多い。東京にいる時はリハビリがメインですね」

 来る2月16~17日には千葉で行われる全日本テコンドー選手権が控える。濱田は自分の体と相談しながら決戦までにコンディションを30%まで引き上げる青写真を描く。

 30%でも優勝できる?

「それでも、やらないといけないので」

 今回濱田は階級をひとつ上げ、62kg級にエントリーした。

「あまり蹴りたくないので、パンチで勝負しようと思っています。相手が自分に合わせられないように距離をズラしながら闘いたい」

 センスとポテンシャルはピカイチ。2011年以降、濱田は出場した全日本選手権では圧倒的な強さを見せつけ優勝を重ねている。ケガというもうひとつの敵と闘いながら、テコンドーの女王はどんなパフォーマンスを魅せてくれるのか。

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