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<黄金ルーキーの宣誓>
吉田輝星「すぐにでもローテに入りたい」

posted2019/01/28 06:00

 
<黄金ルーキーの宣誓>吉田輝星「すぐにでもローテに入りたい」<Number Web> photograph by Atsushi Okuyama

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中村計

中村計Kei Nakamura

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Atsushi Okuyama

 昨夏の甲子園では金足農業のエースとして登板を重ねるごとに著しい成長を見せ、秋田県勢103年ぶりの決勝進出を果たした。  大学進学という選択肢もあった中で、プロ野球の世界に飛び込む決断をした裏には自らのボールへの揺るぎない自信があった。

 熱狂の8月から約5カ月が経った。その真ん中にいた金足農業のエース・吉田輝星の髪は、すっかり伸びていた。

「1週間前くらいに美容院に行きました。知り合いの美容師なんで、リクエストしやすいんです」

 髪型のイメージは、昨年末の紅白歌合戦にも出場した男性グループ「三代目 J SOUL BROTHERS」だという。

 伸ばしたばかりだとまだ様になっていないことも多いが、どうりで吉田の髪型はばっちり決まっているはずだ。

 昨夏、吉田擁する金足農業は、3年生9人だけで秋田県大会から甲子園まで10連勝を遂げた。11戦目となった甲子園決勝では大阪桐蔭に2-13と大敗したが、全国一過疎化が進む秋田県の公立高校である金足農業が置かれている環境を考えると夢のような物語だった。

 1月9日から日本ハムの合同自主トレに参加することになっていた吉田は、年末年始は「カナノウ式」で締めくくった。

 金足農業のグラウンドで、年末は31日まで練習し、正月は2日から練習を再開。カナノウ式とは、すなわち、一途に練習に打ち込むことだ。

 昨夏で人生が一変した吉田は、ひとつの確信を得た。

「今まで厳しい練習してきたんですけど、初めて相応の結果に結びついた。やっぱり練習は大事なんだなと思いました」

 かといって金足農業の練習は、良質なわけでも合理的なわけでもない。その逆だ。まずは、とことん長い。朝練は6時過ぎからスタートする。吉田は毎朝5時40分の始発で学校に通った。

「5時25分に起きて、5時30分に家を出るみたいな感じでした。6時ぐらいに駅について、そこから歩いて6時15分くらいに学校に着く。そこから自主練です。こんなに朝早くからやる意味あんのかなと思ってましたね」

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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