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『ファンタジー』で見るプレミア。
ゲーム内でサラーより人気なSBは?
text by
吉江武史Takeshi Yoshie
photograph byUniphoto press
posted2019/01/04 16:30
日本での知名度はそこまでではないが、ゲーム内では超有名人のドハーティ。そんな副次効果もあるのだ。
ルーニーの10番を継いだ男も大活躍。
同じエバートンからは、アイスランド代表MFギルフィ・シグルズソンの安定感にも触れておきたい。ファンタジーのスコアの1つに「ICT Index」という項目がある。これは「Influence(試合結果への影響)」「Creativity(攻撃における創造力)」「Threat(ゴールへの脅威)」という3つの尺度を総合したゲーム独自のスタッツで、簡単に言えば攻撃における存在感を数値化したもの、とでも言えるだろうか。
このランキングの上位にはサラー、アザール、スターリング、ケイン、さらにマンCのレロイ・サネにダビド・シルバとファンにはお馴染みの名前が並ぶが、彼らに混じって堂々トップ10入りしている中堅クラブの雄がシグルズソンなのだ。
アメリカに渡ったウェイン・ルーニーの後を継いで10番を背負う彼もまた、「価格」はそれほど高くないが、正確無比なミドルシュートやプレースキックでコンスタントにポイントを稼いでいる好選手だ。
ノッている選手がわかるゲームなのだ。
ちなみに、この「ICT Index」のランキングをDFに限って見てみると、攻撃面で光り輝いているSBが誰なのかもわかる。
先ほどトータルスコア上位で紹介したロバートソンやM・アロンソを上回る中小クラブの選手が何人かいて、それはワトフォードのギリシャ代表DFホセ・ホレバス、バルサからエバートンにローン移籍中のルカ・ディニュ、そして堂々トップに立つのは中島翔哉の移籍も噂されるウォルバーハンプトンのマット・ドハーティという“伏兵”だ。シーズン後半戦は彼らの攻撃参加に注目してみるのも面白いかもしれない。
リーグはシーズンの半分を終え、首位争いが白熱している。だが、つい最近もシティがクリスタルパレスに金星を献上したように、どんな番狂わせが起こってもおかしくない群雄割拠のリーグであり、どのクラブにも実力派がそろっている点こそ、プレミアリーグの大きな魅力。
ファンタジー・プレミアリーグで「いまノッている選手」をチェックしながら実際の試合を観戦するのは、新たな発見があるオススメの楽しみ方だ。