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『ファンタジー』で見るプレミア。
ゲーム内でサラーより人気なSBは?
text by
吉江武史Takeshi Yoshie
photograph byUniphoto press
posted2019/01/04 16:30
日本での知名度はそこまでではないが、ゲーム内では超有名人のドハーティ。そんな副次効果もあるのだ。
シーズン中に価値を上げた選手はだれ?
次は、ファンタジーにおける「選手価格」の上昇値から、今季のプレミアで大きく評価を上げた選手を見てみよう。選手のプライスは、ゲーム内の移籍市場での人気度によってシーズン中も随時変動する。
開幕から現在までで「+80万ポンド」と最も“価値が上がった”選手は、中位を維持する好調ボーンマスのカラム・ウィルソンとライアン・フレイザーという2人である。
スピーディーな飛び出しと高い決定率を誇るウィルソンは、今季ここまで8ゴールと結果を出し、11月にはイングランド代表デビュー(&初ゴール)も果たしている26歳のストライカー。
3部、2部でゴールを量産し、プレミアも4季目だがこれまではケガに泣いてきた苦労人で、今季ようやく本格ブレイクすると、今冬は現実の移籍マーケットでもチェルシーが獲得を狙っていると噂される注目株だ。
スコットランド代表の24歳、フレイザーも世界的には無名だが、こちらも急成長株。プレミアでも最小クラスである163cmという身長をものともしない迫力のある仕掛けでサイドを切り裂き、大柄なDFにも勇猛果敢に挑んでいくチャンスメーカーだ。
テクニカルで器用な一面もあり、SBから中盤センターまで今季だけで7つものポジションで起用されている「Mr.ポリバレント」でもあり、ボーンマスには欠かせない存在となっている。
人気急上昇中の21歳ドリブラー。
また、選手のプライスと同様にシーズン内の“ブレイク度”を示す指標が「Transfer in」、つまりシーズン途中の「移籍」によりユーザーのチームに加えられた回数の多さを示す数字だ。
こちらはエバートンのブラジル人アタッカー、リシャルリソンがウィルソンやフレイザーを抑えてトップにいる。彼は登録こそMFだが実際はマルコ・シウバ監督によってFWで起用されており、ここまでチームトップの9ゴールを挙げている。21歳の俊英は鋭いドリブルが売りで、セレソンでも次期エース候補として注目されている。この男もまた、プレミアリーグで「いま見るべき選手」の1人である。