【NSBC補講I】 池田純のスポーツビジネス補講BACK NUMBER
DeNA球団社長時代の池田純が、
自腹で自宅にブルペンを作った理由。
text by
池田純Jun Ikeda
photograph bySports Graphic Number
posted2019/01/07 07:00
筆者は球団社長時代、グラウンドに下りて選手の目線に立つことを心がけていたという。
新しいことを始めるのはやはり楽しい。
40歳を過ぎた今、改めて新しいスポーツに手を出してみると、若い頃と比べて飲み込みがすごく遅くなっているのがわかります。頭でわかっていても、身体がついていかない。身体に染み込ませるためには何回も反復練習をしなければならない。家で何回も素振りをしてようやくさまになってきたくらいです。
一方、息子はやはり飲み込みが早い。息子は水泳や野球もサッカーもやっていますが、テニスも同じように楽しんでいます。どうせたくさんのスポーツを楽しむならば、自分の適性が何なのか、その選択肢を増やす意味でも、若いうちにいろいろなことを早めに習得してもらい、なにが自分に合っているのかどうかを見極めるのは必要な過程なんだな、と思うようになりました。
一方で、テニスは生涯スポーツと言われ、やっていると長生きするという研究結果が出たりしています。この歳になって新しく始めてみると、たくさんの発見があってとても面白い。
腕力だけでなく、腰、体幹を中心に体全体を使ってボールを打つことで、楽に強く、制御されたボールを打つことができる。考えてみれば、ゴルフもそうだし、キャッチボールだってそう。この体全体の動きこそ、すべてのスポーツに通じる大切なことだな、と感じられるようになりました。
これからも息子と、テニスを楽しみながら、いろいろ感じていこう、と思っています。