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香港カップの総賞金は約4億円!
ディアドラら日本馬もチャンス。
posted2018/12/07 16:30
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
今週末は2歳牝馬のGI阪神ジュベナイルフィリーズが行われるが、注目レースはそれだけではない。
海の向こうの香港では4つの国際レースが行われ、日本馬が大挙9頭挑戦する。
今回はその4つのレースについて予習し、日本馬勝利の可能性を探っていこう。
レースが行われるのは香港にある沙田(シャティン)競馬場。9日の日曜日に4つのGI全てが施行される。このような複数のビッグレースが同日同会場で開催されることは日本ではまずないが、海外ではアメリカのブリーダーズカップデーやフランスの凱旋門賞デー、ドバイのドバイワールドカップデーなど、当たり前と言うかもはやイベントとして主流になりつつある方式だ。
香港で施行される4レースはいずれも芝で、それぞれ距離が違うだけ。当日施行されるレース順に紹介すると、まず2400mの香港ヴァーズ、続いて1200mの香港スプリント、さらに1600mの香港マイルが続き、最後に2000mの香港カップとなる。
中でもトリを務める香港カップは賞金が最も高く、総賞金は2800万香港ドル(約4億円)、1着賞金1596万香港ドル(約2億3000万円)をほこる。
日本から挑戦するのは9頭。
このビッグイベントに今年は地元香港勢や日本馬の他に、アイルランド、イギリス、フランスといったヨーロッパ勢、さらにはオーストラリアやシンガポールからも参戦する馬がいて、大きな盛り上がりを見せている。
余談だが、年々大きな盛り上がりを見せている感のあるこのイベントをみていると、ジャパンカップも何か打てる手があるのではないか? と思ってしまう。
閑話休題。さて、今年、日本から挑戦する9頭を紹介していこう。
最初に行われる香港ヴァーズに出走を表明しているのはクロコスミア(牝5歳、栗東・西浦勝一厩舎)とリスグラシュー(牝4歳、栗東・矢作芳人厩舎)の牝馬2騎。いずれも前走はエリザベス女王杯(GI)に出走し、前者が2着、後者は1着となった。