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香港カップの総賞金は約4億円!
ディアドラら日本馬もチャンス。 

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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photograph bySatoshi Hiramatsu

posted2018/12/07 16:30

香港カップの総賞金は約4億円!ディアドラら日本馬もチャンス。<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

香港沙田競馬場でのヴィブロス(右)と、ルメール騎乗のディアドラ。

ヴィブロスのライバルは?

 ヴィブロスはドバイのドバイターフを昨年1着、今年が2着。牡馬相手に世界のGIレースでこれだけ走れるのは能力があればこそ。3歳時のチューリップ賞以来となるマイル戦がどうかだが、近走の結果(宝塚記念4着、秋の天皇賞8着)から人気を落とすようなら引退レースのここで狙うのも面白いかもしれない。

 ここで人気となるのは地元香港のチャンピオンマイラーであるビューティージェネレーションだ。昨年のこのレースの勝ち馬であり、現在GIチャンピオンマイルを含む重賞4連勝中。レーティングは126と抜けて高く(次に高いペルシアンナイトが119)、誰もが認める最有力馬だ。

 他にも前々走でビューティージェネレーションと僅差の競馬をしたシンガポールスリングやブリーダーズCマイルで5着といえ着順ほど負けていなかったワンマスターなどが穴候補か。

チャンス十分の香港カップ。

 そうすると、4つのGIの中でもメインといえる香港カップは、日本馬にとって最もチャンスのあるレースに思える。

 まずはサングレーザー(牡4歳、栗東・浅見秀一厩舎)。2歳時以来の2000m戦参戦となった前々走の札幌記念でダービー馬マカヒキらを破り距離への対応力を示すと、前走の秋の天皇賞(GI)ではレイデオロに次ぐ2着。春にはマイラーズCで後のGI馬モズアスコットを破っており、GI勝ちこそ無いものの、充分に足りる潜在能力の持ち主であるところは示している。

 ディアドラ(牝4歳、栗東・橋田満厩舎)は昨年の秋華賞(GI)でリスグラシューやモズカッチャン、アエロリットらに完勝。現在重賞2連勝中で、前走の府中牝馬Sでもリスグラシューを撃破。そのリスグラシューが次走でエリザベス女王杯を勝っていることからも軽視はできない。

 ステファノス(牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎)は昨年の大阪杯(GI)2着など、GIでの好走歴があり、香港カップと同舞台のクイーンエリザベスII世Cを2着したことも。もっともそれは2015年の話で、近走の成績からは少々苦戦しそう。

【次ページ】 地元勢がにわかに怪しい。

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