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香川真司の移籍志願で起きた変化。
ドルトムントと地元紙の好意が……。 

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了戒美子

了戒美子Yoshiko Ryokai

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posted2018/11/30 10:30

香川真司の移籍志願で起きた変化。ドルトムントと地元紙の好意が……。<Number Web> photograph by AFLO

日本のメディアにスペイン移籍希望を語った香川真司。直近の実戦はU-23チームでのプレーだった。

掲載日の全体練習に姿はなく。

 だが、それがこの2日間で、何かが大きく変わった。日本のスポーツ紙で香川がスペイン移籍を熱望していることを、香川が自分の言葉で語ったからだ。

 今時、ウェブ上の記事は即座に翻訳され、各国で報道されるから半日もたてばドイツのネットメディア上でも皆が知ることとなる。

 そのインタビュー記事を受けて、ルールナハリヒテンが報じたところによればミヒャエル・ツォルクGMは「話し合う必要がある」と語っているそうだ。基本的には移籍は容認の方向。つまりは、ご自由にどうぞということだ。

 また、インタビューが掲載されたその日は、香川は全体練習に姿を現していない。事実がどうであれ、懲罰と捉えるのが自然だ。若手が夢として「将来はレアル・マドリーに行きたい!」などというのとは話が違う。

 現所属チームへの不満と反抗を示したと捉えられても仕方がない。チームが練習参加を禁じてもおかしくない状況なのだ。

立つ鳥跡をを濁したデンベレ。

 ここ数年で移籍志願を口にして立つ鳥跡を濁したのは、バルセロナに行ったウスマン・デンベレだ。バルセロナ移籍を志願し、練習をボイコット。それに対しドルトムントは試合と練習参加を禁じる懲罰を与えた。

 結果的にデンベレはバルセロナ移籍を果たしてハッピーなはずだが、印象は良くない。また、バイエルンに移籍したマッツ・フンメルスも2015-2016シーズンの終盤にバイエルン移籍願望を公表した。

 だがこの時、チームは失望しつつも、自分たちよりも”上”であるバイエルンへのチャレンジは容認せざるを得なかった。

 しかも、その願望を公表したフンメルスを「オープンな人間だ」とヨアヒム・ヴァツケ社長も認めるなど、ポジティブな印象すら残した。行き先がドイツ人憧れのバイエルンだから仕方ないというところもあるのだろう。特に懲罰などの対象にはならなかった。

【次ページ】 では香川の印象はどうなる?

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