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GIの登竜門、東スポ杯2歳Sを制した
ニシノデイジーとオーナーの執念。 

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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photograph bySatoshi Hiramatsu

posted2018/11/22 16:30

GIの登竜門、東スポ杯2歳Sを制したニシノデイジーとオーナーの執念。<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

2018年の東京スポーツ杯2歳Sでは、ゴール前で4頭横一線で大接戦となった。

重賞ウイナーなのに8番人気。

 ゴール前は4頭が横一列の大接戦。結果、最内を突いたニシノデイジーが追い上げて来たアガラスをハナだけ制して先頭でゴール。2着アガラスからアタマ差でヴァンドギャルド、さらにハナ差でヴェロックス。前後半の3、4ハロンがそれぞれ36秒2-48秒5→46秒2-34秒6という上がりの速い競馬となり、上位の3頭はいずれも33秒台の脚を駆使した馬。最後方から進んだルヴォルグは9着まで追い上げるのが精一杯に終わった。

 勝ったニシノデイジーはこれで前走の札幌2歳S(GIII)に続く重賞連勝。未勝利戦からの連勝を3に伸ばした。出走馬中唯一の重賞ウイナーだったにもかかわらず今回は8番人気。単勝は38.4倍のダークホースだった。

 デビューから4戦、全てで手綱をとってきた勝浦正樹騎手はレース後、「ここで勝てるなんて凄い!!」と破顔して語った。

「去年のワグネリアンもそうですけど、後に大活躍する馬を沢山出しているレースですからね。先々が楽しみになるという意味でも嬉しいです」

セイウンスカイを後世に残す。

 引っ張り切れないほどにみえた手応えについて伺うと、首肯して続けた。

「この馬、いつも道中の手応えはすごく良いんです。問題は最後、追ってから。でも、今日はしぶとく良く伸びてくれました」

 同馬の血統を遡ると、母ニシノヒナギク→母の母ニシノミライとオーナーである“西山”ブランドの名が続き、ニシノミライの父はセイウンスカイ、母はニシノフラワーというGI馬達に辿り着く。

「セイウンスカイの名を後世に残したかった」

 そう語る西山茂行オーナーの執念を感じさせる若駒なのだ。

【次ページ】 上位4頭以外も見逃せない。

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