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アーモンドアイが最強馬へ進化中。
ルメールも「JC、自信あります」。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2018/11/16 11:30
11月15日、美浦トレーニングセンターで1週前追い切りを行うアーモンドアイ。
「また成長したみたい。凄い馬です」
果たして前を追いかけたアーモンドアイは先行2騎の鞍上で手綱がしごかれるのを尻目に、ほとんどルメールの手が動くことなく内から並びかけると、直線は楽々と先着して見せた。時計は66秒台。先行する2頭はそれぞれ1000万下条件と1600万下条件の馬。走らない馬ではない。それを相手に動きも時計も正にドンピシャリ。予定通りの1週前追い切りを終わらせた。
「やっぱりスペシャルフィリーでした」
その動きに満足気な表情を見せたリーディングジョッキーは、そう言うと更に続けた。
「今日は反応を確かめたかったけど、満足のできる良い反応でした。前走の疲れも感じませんでした。また成長したみたい。凄い馬です」
実際にどのあたりに成長を感じたのかを問うと、次のように答えた。
「以前みたいに手前をコロコロと何回も変えず、今日は1回しか変えませんでした。とてもスムーズでした」
秋華賞は100%ではなかった。
前走の秋華賞の時と比べても、短期間でさらに良化が感じられるかを改めて聞くと、首肯して答える。
「はい。この前は休み明けでした。彼女は100%のコンディションではありませんでした。それと比べると断然良いです。ジャパンカップの時までにはトップコンディションになれると感じました」
100%ではないと言う秋華賞でさえ、終わってみれば楽に勝った。そのレースを振り返り、言う。
「最後は突き抜けてくれました。でもレース自体はタフでした。途中、前との差がすごく開き、少しびっくりしました。でも最後の300mはものすごく速く走ってくれました」
たしかにルメール騎手の語る通り、よくぞ届いたなと思う末脚を披露した。しかし、そのレースが3歳の牝馬同士だったのもまた事実。今回は古馬の牡馬、一線級が名を連ねる。果たして同じ競馬ができるのだろうか?