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サッカーの年俸格差も調べてみた。
上位はFWやMFだらけ、GKは……。
posted2018/11/19 07:00
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
AFLO
他人の年収、やはり人間は気になってしまうようだ。
プロ野球のそれを調べてつくづく実感したが、特に“格差”というものに引き寄せられてしまう。
そして、プロアスリートの年俸が気になるのは日本だけではないようだ。
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最もワールドワイドなスポーツ、サッカーでもそうだ。
イングランド、スペイン、ドイツ……欧州トップリーグがある各国メディアは試合結果やクラブ、選手同士の因縁を日々伝えているが、その大きな柱の1つに移籍の噂がある。
契約期間内にある選手を引き抜くための「移籍金(違約金)」、選手にとってより良い条件となる「週給」や「年俸」……その額はここ20年ほどでとんでもなく高騰している。自分たちとは縁のなさそうな天文学的な数字。現実離れすればするほど、実は愉快なエンターテインメントになるのかもしれない。
では彼らワールドクラスは、クラブからどれだけもらっているのか。そしてサッカーにもポジションによる格差はあるのか。またしても調査してみた。
各国の報道をまとめたものなので、通貨がドルやらユーロやら混ざってくるのはご容赦願いたい。まずは「Forbes」誌が発表した、2018年「世界で最も稼ぐサッカー選手」トップ20から、年俸とボーナスのみを抽出した(1ドル=115円、1ユーロ=130円で換算。勝利給などは除く)。
メッシはあわや年俸100億円。
1位:メッシ 8400万ドル(約96億6000万円)
2位:ネイマール 7300万ドル(約83億9500万円)
3位:クリスティアーノ・ロナウド 6100万ドル(約70億1500万円)
4位:ギャレス・ベイル 2860万ドル(約32億8900万円)
5位:オスカル 2590万ドル(約29億7850万円)
6位:ポール・ポグバ 2500万ドル(約28億7500万円)
7位:ルーニー 2200万ドル(約25億3000万円)
8位:チアゴ・シウバ 2140万ドル(約24億6100万円)
9位:ペッレ 2110万ドル(約24億2650万円)
10位:フッキ 2100万ドル(約24億1500万円)
とりあえず、額が天文学的すぎて現実感がない。2017年にはネイマールが2億2200万ユーロ(約289億円)でPSGに移籍したが、その後バルサは「メッシまで取られちゃマズい」とばかりにメッシと新たに契約を結んだ。結果、あわや年俸100億円である。