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坂本花織は思い切り泣き、笑った。
GPファイナルへ「待つだけ」。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto

posted2018/11/10 11:30

坂本花織は思い切り泣き、笑った。GPファイナルへ「待つだけ」。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

GPシリーズ2戦連続で表彰台に上がった坂本花織。ファイナル進出は他選手の今後の結果次第となった。

ジャンプ以外も考えられる。

 変化は周囲の視線だけではない。

「(昨シーズンより)ジャンプ以外も考えられるようにちょっとはなったかな」

「(手の使い方の上達について)陸でバレエとか、ジャンプとかスピンを1回忘れて、振り付けの部分だけで手の振りとかをしてそれがちょっとずつできているのかな、と思います」

 より繊細に、よりディテールの追求を。そんな取り組みとともにフィギュアスケートに向き合えるようになったのは、大舞台を経験し、一定の成果と不足していたものを感じ取ったことにも要因はあるだろう。表彰台に上がっただけでは手放しで喜ばないのも、昨シーズンからの変化だと言える。

 ショートとフリー、対照的な表情を浮かべたヘルシンキで見せたのは、昨シーズンからの確かな成長だった。

 GPファイナル進出の可否は他の選手の成績に委ねられるが、どちらにしろ、シーズン後半の成長が楽しみになる試合でもあった。

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