マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
ドラフト1位の大学生6人の共通点。
甲子園不出場の彼らがなぜ成長?
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byHideki Sugiyama
posted2018/11/12 07:00
楽天は1位指名で3球団が競合した藤原恭大は外したが、外れ1位の辰己涼介は4球団競合のくじを引き当てた。
大切なのはピークを前倒さないこと。
「その“ピーク”ってやつが、今年の大学生1位には、22歳、大学4年でやって来たってことかもしれないですね。逆に、やっちゃいけないぞ……って、いつも自分を戒めてるのが、こっちの都合で、そのピッチャーのピークを無理やり、大学4年間のどこかに持ってこようとしないこと。それやると、たいてい逆効果になりますから」
話が佳境に入ってきた。
お考えを伺っている指導者の方が、あと2人。
いずれも実際に、非甲子園組で高校時は無名だった投手を「ドラフト1位」でプロに送り出した方たちだ。
この話はじっくりとやりたい。
ここまでを「前編」として、引き続き「後編」の文章を記していきたいと思う。