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同日に3つのGI、そしてオジュウ。
競馬界で起きた珍しい盛り上がり方。

posted2018/11/05 16:30

 
同日に3つのGI、そしてオジュウ。競馬界で起きた珍しい盛り上がり方。<Number Web> photograph by Kyodo News

福永祐一の手綱でJBCクラシックを制覇したケイティブレイブ。今回初めて生で見たというファンも多かっただろう。

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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Kyodo News

 先週の土日は、いつものGIウィークとは、ちょっと違った盛り上がりを見せた。

 まずは、11月3日、土曜日。障害界の絶対王者オジュウチョウサン(牡7歳、父ステイゴールド、美浦・和田正一郎厩舎)が、平地復帰2戦目となった東京第9レースの南武特別(芝2400m、3歳以上1000万円下、7頭立て)に出走。前走の開成山特別(1着)以来約4カ月ぶりの実戦ながら、好位から抜け出す横綱相撲で優勝し、スタンドを沸かせた。

 前日発売の段階では1番人気に支持されていたのだが、最終的には単勝3.1倍の3番人気に落ちついた。人気先行型と見たシビアなファンが、「応援票」を投じたファンより多かった、ということだろう。

 ところが、蓋をあけてみれば、オジュウチョウサンの強さばかりが目立つレースとなった。スローな流れのなか、道中は3番手で折り合い、直線で力強く抜け出した。外から他馬に並びかけられたら、もうひと伸びして抜かせない、強い競馬で平地2勝目。障害を含めると11連勝目をマークした。

 ゴールの瞬間、武豊は思わずガッツポーズを見せた。勝ちタイムは2分25秒0。2着との差は半馬身だった。

「人気のある馬だから、勝ちたかった。並ばれてからも、いい脚を使ってくれましたね。タイムなどは一線級との差を感じますが、平地2戦目ということを考えると、まだ伸びしろがあると思います」

競馬場の空気を自分色にするスターぶり。

 あまり期待されすぎても困る、といった口ぶりだったが、直線で、外からミルコ・デムーロのブラックプラチナムに並びかけられたら、武は左鞭を入れて馬体を併せに行った。

 馬体を併せての叩き合いになると、格上の馬が威圧感で相手の脚を封じるシーンが競馬ではしばしば見られる。条件戦とはいえ、「王者」の競馬で勝ちをもぎとった。強い馬に乗ったときの、武らしい、凄みのある騎乗だったと言えよう。

 和田調教師の表情も、喜び以上に、重責を果たした安堵の色が濃かった。

「非常にスムーズな競馬で、何も言うことはありません。能力を発揮できたし、課題も見当たりません。馬の状態を見ながらですが、有馬記念の前に、もう一戦はさむ可能性もあると思います」

 次走は、11月25日のジャパンカップか、12月1日のステイヤーズステークスが候補になると見られている。

 土曜日の1000万下特別とは思えないほど観客が多く、ファンファーレが鳴ると拍手が沸き起こった。競馬場の空気を自分の色に染めてしまうスターホースの今後が楽しみだ。

【次ページ】 JBC3競走がはじめて京都で開催。

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