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U-19代表がグループL突破確定。
2本柱の安部裕葵、齊藤未月が復活!
posted2018/10/24 18:00
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph by
AFLO
U-20W杯への出場権をかけたアジア予選にあたる、AFC U-19選手権。10月22日、そのグループB第2戦の相手はタイだった。
勝てば1試合を残してグループリーグ1位通過が決まるこの一戦で、影山雅永監督は、初戦の北朝鮮戦からスタメンを5人入れ替えてきた。
CBは橋岡大樹と瀬古歩夢のコンビから、橋岡と三國ケネディエブスのコンビとなり、ボランチは伊藤洋輝と藤本寛也のコンビから、伊藤と齊藤未月のコンビに。2トップは田川亨介と久保建英のコンビから、斉藤光毅と宮代大聖となり、左サイドハーフには安部裕葵、右サイドバックには石原広教が入った。
チーム最年長の安部と齊藤。
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この試合では、チームの柱となるべき2人がハイパフォーマンスを見せた。
安部裕葵と齊藤未月の2人は、このチームの中で最年長となる1999年の早生まれで、それぞれ鹿島アントラーズと湘南ベルマーレでレギュラーを掴んでいる選手。
本来ならば初戦からスタメンで出るべき選手だったが、安部は鹿島でJリーグと天皇杯、ルヴァンカップ、ACLをこなし、齊藤は湘南でJリーグとルヴァンカップをこなすなど、過密日程をこなしてからこの代表に合流していた。
こうした背景もあり、影山雅永監督をはじめとしたU-19日本代表スタッフは、彼らのコンディションが大会期間中にピークを迎えるように、休息と負荷のバランスをきめ細やかに設定していた。
本大会直前に千葉県で行なわれた国内合宿では、2人とも別メニューをこなし、最終日の流通経済大とのトレーニングマッチにも出場させなかった。そして、重要な初戦となる北朝鮮戦でも齊藤は最後まで出場せず、安部は76分からの出場にとどめた。
そして、勝てば決勝トーナメント進出が決まるタイ戦で、満を持してこの2人を同時にスタメン起用してきたのだ。