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アパパネに続き、アーモンドアイで
牝馬3冠達成した国枝調教師の手腕。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2018/10/19 16:30
秋華賞優勝の表彰式で喜びを分かち合うアーモンドアイ陣営。
今後も3冠馬の強さを見たい。
冒頭に記したように、新たなる3冠女王の歩様が乱れたのは、レースが終わって十数分してから。
口取り写真の撮影を終え、関係者の表彰式が始まった。本来ならこの表彰式と並行して、優勝馬服でドレスアップされた勝ち馬がスタンド前を輪乗りでお披露目されるのだが、この時点でアーモンドアイがフラフラしたため、お披露目は中止。すぐに馬房へ引き上げたのだ。
「幸い脚元は何ともありませんでした。厩舎へ戻り、体に水をかけたり補液をしたりしたらすぐに元気を取り戻したので、きっと熱中症のようになってしまったのだと思います」
実はオークスを勝った直後も似たような症状に見舞われていた。優勝レイや馬服が体内の熱の放出を妨げてしまったのが理由かは分からないが、競走能力に影響するようなダメージでなかったのは幸いである。嬉しい事に私達は3冠馬の強さをまだまだ見る事ができそうだ。