“Mr.ドラフト”の野球日記BACK NUMBER
10年前のドラフトから考える中日。
落合監督指名のドラ1野本圭の引退。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byKyodo News
posted2018/10/17 16:30
落合博満監督の下でリーグ連覇したことが一番の思い出……と引退発表に際して語っていた野本圭。
小粒ながら各選手ともに活躍。
3位以下では5位岩田慎司(投手・明治大学)、6位小熊凌祐(投手・近江高校)の頑張りが目立つ。
岩田は'12年に20試合に登板、先発ローテーションに入って108回3分の1を投げ、5勝5敗、防御率2.74を挙げている。通算成績は9勝15敗で、'18年からは中日二軍コーチとして若手を指導している。
小熊はまだ現役、というより、'18年はキャリアハイとなった'16年に次ぐ3勝4敗の成績でチームに貢献している。
とくに目立つのはDeNA戦での好投で、8月15日は8回投げて3安打、10三振の1失点勝利、8月29日は7回を4安打、10三振の2失点勝利。ともにソトから2三振を奪い、キラーぶりを発揮している。
3位岩崎恭平(内野手・東海大学)、4位高島祥平(投手・帝京高校)、7位井藤真吾(外野手・中京大中京高校)は戦力にならなかった。
ただ、岩崎は'14年以降、オリックスに移籍して'15年にはキャリアハイとなる113打席を経験し、27安打を放って打率.281を記録。'17年限りでオリックスを退団、その後は社会人野球の日立製作所でプレーしている。