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10年前のドラフトから考える中日。
落合監督指名のドラ1野本圭の引退。

posted2018/10/17 16:30

 
10年前のドラフトから考える中日。落合監督指名のドラ1野本圭の引退。<Number Web> photograph by Kyodo News

落合博満監督の下でリーグ連覇したことが一番の思い出……と引退発表に際して語っていた野本圭。

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

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Kyodo News

 NumberWebではドラフト会議のすべてを知るスポーツジャーナリスト・小関順二氏に依頼し、全12球団の10年前のドラフトを振り返って今を検証する、「2008年のドラフト会議、その後」という短期集中連載を企画しました!
 今回は、与田剛新監督で来季の復活にかける、中日ドラゴンズです!

2008年のドラフト会議・中日ドラゴンズ

1位 野本圭/外野手/日本通運
2位 伊藤準規/投手/岐阜城北高校
3位 岩崎恭平/内野手/東海大学
4位 高島祥平/投手/帝京高校
5位 岩田慎司/投手/明治大学
6位 小熊凌祐/投手/近江高校
7位 井藤真吾/外野手/中京大学附属中京高校
育成1位 加藤聡/外野手/大阪産業大学
育成2位 小林高也/外野手/東京弥生クラブ

長野久義のライバル・野本圭。

 '08年は落合博満氏が監督になって5年目の年で、'07年にはCSを勝ち上がって日本シリーズを制覇している。前年まで3年間続いた分離ドラフトでは吉見一起、藤井淳志、平田良介、浅尾拓也、山内壮馬など、その後のチームを支える選手を獲得、絶頂期にあったと言っていい。

 1位野本圭(外野手・日本通運)は駒沢大時代から社会人にかけて同年齢の長野久義(巨人)と比較される選手だった。

 2人に「ライバルのことを聞きたいんですが」と言うと、笑いながら「長野のことですね」「野本のことですね」と言葉が返ってきた。それがプロ入り後は予想外の差がついてしまった。

 野本は'18年シーズン限りで引退を表明したが、プロになってから中日一筋でプレーし、通算成績は打率.224、185安打である。

 2位伊藤準規(投手・岐阜城北高校)は入団時、背番号18を背負ったことから期待の大きさがわかる。

 2年目の'10年4月4日には阪神戦に先発、8回を4安打1失点に抑え、プロ初勝利を挙げる。故障を克服しながら現在もマウンドに上り、'17年までの通算成績だと71試合に登板し、5勝11敗。その'17年には自己最多の39試合に登板し、9ホールドを記録。'18年は11試合に登板、2勝0敗1ホールドの数字となっている。

【次ページ】 小粒ながら各選手ともに活躍。

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