濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
再戦は慎重に……。那須川vs.堀口、
“世紀の他流試合”の緊張感と余波。
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph bySusumu Nagao
posted2018/10/10 10:30
時代を超えて語り継がれる名勝負となった那須川vs.堀口。果たしてリマッチはあるのか……。
リマッチがすぐにできないレベル。
もともとこの試合は、RIZINキックトーナメントでの対戦が想定されていた。しかし両者の合意で(ノーダメージで闘える)ワンマッチとして行なわれることに。試合が終わると、榊原信行実行委員長はトーナメントの開催自体をゼロから考え直したいとコメントした。
「安直に(トーナメント枠に)那須川と堀口を入れてもう一回でいいのか、と」
リマッチ自体、すぐに組むつもりはないようだ。それほど軽いマッチメイクではないと、試合を見てあらためて感じたということではないか。
僅差の判定だったから“完全決着マッチ”の余地は残されているが、だからと言って「安直」にビジネスにできるレベルではないのだ、那須川天心と堀口恭司の闘いは。