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フィギュアとカーリングに吉報!
関西地区の通年アイスアリーナ新設。
posted2018/10/09 08:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Getty Images
関西で、ウインタースポーツに関連する大きな動きが進んでいる。2つのスケートリンクの建設だ。
1つは、関西国際空港の対岸にあたる「りんくうタウン」の「関空アイスアリーナ(仮称)」。10月4日に地鎮祭が開かれ、2019年12月の開業を予定している。もう1つは、京都府宇治市の府立山城総合運動公園内に設立の「京都アイスアリーナ(仮称)」で、こちらは2019年春のオープンを予定している。
どちらも、1年を通して利用できる通年型の施設だ。これで大阪府内での通年スケートリンクは、関西大学たかつきアイスアリーナ、臨海スポーツセンター、浪速アイススケート場に続き、4つ目。また京都府内には現在、通年で利用できる施設はなく、オープンすれば唯一の通年型リンクとなる。
2カ所ともカーリングレーンを併設。
フィギュアスケートが大きな注目を集め、選手の活躍が際立つ今日でも、拠点とするリンクが通年型ではない選手は少なくない。例えば三原舞依や坂本花織が所属するクラブの拠点は季節に応じてスケートリンクとして営業するため、それ以外の時期は他のリンクでの練習を余儀なくされる。
彼女たちのように国内外で活躍するスケーター以上に、スケートを始めて上達したいと考える子どもたちなどの若いスケーターにとっては、なおさら練習環境に困る局面があった。
そういう意味で通年営業のリンクが2カ所増えることは、普及や強化において重要性を持つ。
ことはフィギュアスケートに限らない。というのは、2カ所のスケートリンクには、カーリングレーンも併設される予定だからだ。