サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
手倉森誠が目を細めるリオ世代の飛躍。
“谷間”がついに代表の中心に。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byKenzaburo Matsuoka
posted2018/10/01 10:30
ロシアワールドカップでメンバー入りするも、出番なく終わった遠藤航。心中期するものは大きいだろう。
「自分たちが中心に」(遠藤航)
もっとも、10月のテストマッチで新たなリオ五輪世代がテストされる可能性もある。'18-'19シーズンからともにドイツでプレーする井手口陽介と久保裕也は、ヴァイッド・ハリルホジッチ元監督のもとで結果を残してきた選手だ。
J1リーグで自己最多の9得点をマークしている鈴木武蔵、J2リーグで得点王争いを演じるオナイウ阿道らも、これからチャンスを与えられるかもしれない。
「五輪が終わってから、次は日本代表で一緒にプレーしようとみんなで話していた、それが実現したのは素直に嬉しいですけど、誰も満足はしていないと思う。自分たちの世代が中心になって引っ張っていくぐらいにならないといけない、と思っています」
リオ五輪でキャプテンを務めた遠藤は、コスタリカ戦後にそう言って引き締まった表情を浮かべた。
日本代表は日本のもの、日本国民のもの。日本代表選手は国を背負って戦う覚悟と責任を持て──手倉森が語り続けた精神性も、リオ五輪世代は忘れていない。