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史上初の年間スプリント重賞4勝!
ファインニードルの絶対王者ぶり。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKyodo News

posted2018/10/01 11:35

史上初の年間スプリント重賞4勝!ファインニードルの絶対王者ぶり。<Number Web> photograph by Kyodo News

「これは届かないのでは」という空気が競馬場を覆いかけた瞬間、外からファインニードルが飛んできた。

1年でスプリント重賞を4勝は史上初。

 2着のラブカンプーは11番人気、前日JRA通算4000勝を達成した武豊に導かれて3着に来たラインスピリットは13番人気、4着のダイメイプリンセスは10番人気だった。

 前半600m通過が33秒0、後半600mが35秒3という、いわゆる前傾ラップ。馬場状態を考えると道中は速い流れで、差し、追い込み馬に有利だったはずなのだが、先行馬が道悪を味方に粘りを見せた。

「厳しい流れ」と言う騎手がいたかと思えば、「ペースが落ちついた」と言う騎手もいたりという特殊な流れが、波乱の要素を生んだのか。人気馬の多くが力を出し切れずに終わったなか、ファインニードルだけは自分のレースをし、結果を出した。

 管理する高橋調教師は「すごく賢くて、ここからひと踏ん張りしなければならない、というポイントを馬がわかっているんじゃないか、と川田騎手と話していました」と笑顔を見せた。

 同馬は今年、このスプリンターズステークスと高松宮記念のほか、GIIIのシルクロードステークスとGIIのセントウルステークスも勝っている。グレード制が導入された1984年以降、1年にスプリント重賞を4勝したのは初めてだ。ロードカナロアでさえ、'12年、'13年ともスプリント重賞は年3勝止まりだった。

「距離を延ばして使っていくことはありません。長くても1400mまででしょうね。馬はまだ成長できると思います」と高橋調教師。

 充実の5歳秋。次走は、先代の絶対王者ロードカナロア同様、12月の香港スプリントが視野に入ってくる。

 日本の「絶対王者」が「世界のファインニードル」になるか、注目したい。

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