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武豊、4000勝達成から凱旋門賞へ。
「挑戦、勝つ事がモチベーション」

posted2018/10/05 16:00

 
武豊、4000勝達成から凱旋門賞へ。「挑戦、勝つ事がモチベーション」<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

凱旋門賞へ向け、最終追い切りを行ったクリンチャーを見届ける武豊騎手(中央)と宮本博調教師(右)。

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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Satoshi Hiramatsu

 9月29日の阪神競馬場。第10レースの芦屋川特別をメイショウカズヒメが優勝。騎乗していた武豊騎手にとっては、この勝利がJRA通算4000回目の1着。前人未到の大記録を打ち立ててみせた。

 その翌日の30日。今度は中山競馬場で騎乗すると、更に翌日の10月1日には羽田空港から飛び立ち、フランスはパリ、シャルルドゴール空港に到着。今週末に行われる欧州最大の一番、凱旋門賞(GI・パリロンシャン競馬場、芝2400m)に備えるべく、現地入りした。

 史上唯一のJRA通算4000勝ジョッキーにとっても大目標である凱旋門賞で、今年、コンビを組むことになったのはクリンチャー(牡4歳、栗東・宮本博厩舎)。

 同馬は、昨年の三冠路線で藤岡佑介騎手とコンビを組んでいた。クラシックレースを制す事こそ出来なかったが、皐月賞では4着、菊花賞でも2着。日本ダービーこそ13着と大敗したものの、総体的には善戦。今春の京都記念では、皐月賞馬アルアインやダービー馬レイデオロら三冠競走で負かされてきたライバル達を相手に快勝し、潜在能力の高さを示してみせた。

京都記念後に凱旋門賞挑戦を決断。

 武豊騎手が言うには、この京都記念の直後にオーナーの前田幸治氏から電話が入り、秋には凱旋門賞に挑戦する、その際は鞍上を任せると言われたとの事だ。

 そうして初めてコンビを組んだのがGII・阪神大賞典だった。GIホースを相手に快勝した前走の京都記念を受け、単勝1.9倍の圧倒的1番人気に支持される。

 しかし、レースでは掛かり気味になると最後の伸びを欠き、レインボーライン、サトノクロニクルに続く3着に敗退してしまった。当時を振り返り、管理する宮本調教師は次のように語った。

「完璧に仕上げようとして中間の調教を強くやり過ぎたせいか、テンションが上がり過ぎてしまいました。それが敗因だと思います」

 これを受け、続く春の天皇賞では通常通りの調教へ戻した。この時は武豊騎手が騎乗停止中という事で、三浦皇成騎手が代役で手綱を取ると、勝てはしなかったものの、見せ場充分の競馬を披露。レインボーライン、シュヴァルグランに続く3着に善戦し、直後にGI・宝塚記念を制するミッキーロケットには先着してみせた。

【次ページ】 「意外性がある馬という感じ」

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