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武豊4000勝まであと「3」の週末。
スプリンターズSはモレイラに期待。
posted2018/09/29 09:00
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
Yasuo Ito/AFLO
いよいよ、前人未到の偉業達成までマジック「3」となった――。
武豊(49)が、9月22日に中山で行われたセプテンバーステークスを勝ち、JRA通算3997勝目をマーク。JRA通算4000勝の金字塔まで、あと3勝に迫った。
この数字がいかに突出しているかは、今年9月23日終了時で、歴代2位の岡部幸雄(2005年引退)が2943勝、3位の横山典弘が2721勝、4位の蛯名正義が2510勝、5位の柴田善臣が2254勝であることからよくわかる。
武は、1987年にデビューし、今年が32年目。ほとんどすべての最速・最年少記録を更新しながら勝ち鞍を重ねてきた。
あらゆる数字が規格外。
デビュー2年目の'88年に菊花賞を制し、GI初制覇。'90年の有馬記念では不振に苦しむオグリキャップを勝利に導き、「奇跡のラストラン」として伝説になった。'94年には仏ムーランドロンシャン賞を勝ち、日本人騎手初の海外GI制覇。翌'95年7月23日に小倉でJRA通算1000勝を達成(26歳4カ月)。
'98年にはスペシャルウィークでダービー初勝利を挙げる。'99年もアドマイヤベガでダービーを勝ち、史上初のダービー連覇。2000年はアメリカ西海岸、'01、'02年はフランスに騎乗ベースを移しながら、'02年9月21日に阪神でJRA通算2000勝を達成(33歳6カ月)。
'03年には史上初の年間200勝超えをやってのけ、'04年には海外通算100勝に到達。'05年にはディープインパクトで三冠を制覇。'07年11月3日、京都でJRA通算3000勝を達成(38歳7カ月)。
'08年の天皇賞・秋ではウオッカに騎乗し、ダイワスカーレットと2センチ差の歴史的名勝負を制した。'11年までヴァーミリアンとスマートファルコンでJBCクラシック5連覇を果たし、'13年にはキズナでダービー5勝目をマーク。さらに、エイシンヒカリで海外GIを2勝し、キタサンブラックで'16年と'17年の天皇賞・春を連覇するなどして現在に至る。