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焦るな! そして皆で我慢しよう。
大谷翔平の投打の復帰時期を考える。

posted2018/09/29 17:30

 
焦るな! そして皆で我慢しよう。大谷翔平の投打の復帰時期を考える。<Number Web> photograph by Masterpress/Getty Images

大谷の手術は全米でも最高の腕を持つ“スーパードクター”のニール・エラトロッシュ医師が担当する。

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が現地時間の9月25日(日本時間同26日)、トミー・ジョン手術(肘靭帯再建手術)を受ける決断をしたことを発表した。

「手術をやらないという方向を含め、いろいろなプランを提案してもらい、最終的に自分で決めた。時期的なものを含めベストな選択だと思っている」

 この日、本拠地で行われたテキサス・レンジャーズとの試合後に会見を行った大谷は、ときおり笑顔も交えて決断に至った理由をこう説明したという。

 大谷の右肘靭帯に最初に損傷が見つかり故障者リスト入りしたのが、現地時間の6月8日だった。その後は患部を温存する再生治療の一種のPRP(多血小板血漿)療法を行いながら約1カ月後の7月3日に打者として復帰。3カ月後の9月2日には投手としてマウンドに戻ったが、復帰登板から3日後の5日に新たな右肘靱帯の損傷が見つかった。

 エンゼルスの医療チームはこの時点でトミー・ジョン手術を受けることを提案。ただ、大谷が語るように「色々なプラン」を考えるために、日本の医師のセカンド・オピニオンを求めた、というところまでがこれまで表に出ていた経緯だった。

 ただ、日本側の取材をしているとエンゼルスから送られてきたMRI画像を検証した医師の所見は「PRP療法での治療は難しい」と厳しい見解だったという。日本側では詳細な患部の損傷状態を確認するためにマイクロコイルを使ったより高感度なMRIでの撮影を提案していたようだが、最終的にはそれを待たずに大谷が手術の決断をしたようである。

大谷「そうではないと思ったので……」

 手術は10月の第1週にロサンゼルス市内にある「カーラン・ジョーブ・クリニック」のニール・エラトロッシュ医師が担当する。

「(手術を)しないにこしたことはない。それで自分の100%が出せるのであれば、やらない方がいい。ただ、そうではないと思ったので……」

 こう語る大谷にとっては今回の手術は投手としての100%を取り戻すための決断だ、ということだ。

 だとしたらそこで問題なのが、打者としての復帰時期なのである。

【次ページ】 トミー・ジョン手術後の1年半のリハビリ。

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