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大谷翔平が日本の医師団からの
セカンドオピニオンを望む理由。
posted2018/09/25 11:50
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
おそらく多くの人が覚悟をしているだろう。
大谷翔平はシーズン終了後にトミー・ジョン手術を受けるだろう、と。
だが、報道する側も含め、現状でそれは思い込みに過ぎない。エンゼルスの球団医療スタッフが総意として、右ひじにメスを入れることを勧めた事実はあるが、球団は“手術をしなさい”とは一度も言っていない。最終判断は大谷自身に委ねられている。
米国に来て、2度目のMRI検査を受けたのは9月5日だった。球団は右ひじに新たな損傷が見つかったと発表した。6月7日に受けた1度目の診断ではグレード2の靭帯損傷と発表したものの手術の必要はないと言った。
今回の新たなる損傷とはどの程度なのか。具体的なものは何も示されず、未だに大谷は心の内を明かしていない。
再診を望む大谷の“日本的”心情。
そんな折り、9月16日。米国の経済誌『フォーブス』電子版は、大谷がセカンド・オピニオンを求めたい意向を球団に伝えたと報道した。
記事によれば、セカンド・オピニオンを求める先は日本の同愛記念病院。北海道日本ハムファイターズのチームドクターを務め、昨年11月にMLB機構へ提出した診断書にグレード1の損傷があると診察した土屋正光氏の再診を大谷が望んでいると言う。
この記事には疑問符がつく部分もあるが、大きく頷ける部分もあった。
“セカンド・オピニオンを日本の医師団に求める”である。