Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER

<MLBスーパースター2018>
ロナルド・アクーニャ
「咲き乱れるルーキーズ」 

text by

出村義和

出村義和Yoshikazu Demura

PROFILE

photograph byYukihito Taguchi

posted2018/09/24 16:00

<MLBスーパースター2018>ロナルド・アクーニャ「咲き乱れるルーキーズ」<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

ロナルド・アクーニャ(Ronald Acuna)――1997年12月18日、ベネズエラ生まれ。2014年にブレーブス入団。今年4月25日に6番・左翼でメジャーデビューし、翌日に初ホームランを放つ。右投右打。183cm、81kg。

 衝撃デビューを飾ったのは大谷翔平だけではない。  今季のメジャーには規格外の新人が続々と出現。  連載最終回は、次々と花開いた才能を紹介する。  彼らの存在は世界一の行方をも左右するだろう。

 2018年は大谷翔平のデビューシーズンとして、球史に刻まれるはずだ。アメリカ国民のアイコンであるベーブ・ルース以来の本格的な二刀流選手は、投げては100マイルの剛速球、打っては400フィート級のホームランを連発するパワーで、全米の野球ファンに衝撃を与えた。

 しかし、大谷だけに留まらないのがメジャーの世界だ。

 今季は、衝撃度で大谷に及ばずとも、優勝争いに大きな影響を与えるルーキーの豊作シーズンでもあった。これまでチームを押し上げてきた彼らが、戦いのクライマックスでどこまで力を発揮できるのか――。

 宿敵レッドソックスの記録的な快進撃で影が薄くなってしまったが、ヤンキースは30球団中2位という高い勝率を残している(成績は9月3日時点、以下同)。その立役者になったのが、ベネズエラ出身のグレイバー・トーレス(21)とドミニカ共和国出身のミゲル・アンドゥハー(23)だ。ともに20ホーマー、60打点をクリアした。同一球団で2人の新人がこの2つの数字を超えたのは史上6回目。ジャンカルロ・スタントンが前半戦は不調で、後半戦はアーロン・ジャッジが死球で長期戦線離脱と「ホームラン王コンビ」こそ期待外れだったが、2人はその代役を見事に果たした。

「2人とも適応力が抜群に優れている。投手のマークが厳しくなっても低迷することがなかった」と、アーロン・ブーン監督。

 二塁を守るトーレスは一昨年7月、アロルディス・チャップマンが絡んだ複数トレードでカブスから移籍。攻守にスケールが大きく、当初から将来を嘱望されていた。打率も残せる上、広角にホームランを打てるのが魅力だ。デビュー75試合で18ホーマーは、22歳未満に限れば史上7人目。選手間投票でオールスターにも選出された。7月には右股関節を痛めて故障者リスト入りしたり、調子を落とす時期もあったが、それでも持ち前の適応力を発揮して夏場以降に再び上昇。当初9番が多かった打順は今や、強力打線の中軸にまでなった。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
ウェブ有料会員になると続きをお読みいただけます。

ロナルド・アクーニャ
アトランタ・ブレーブス

MLBの前後のコラム

ページトップ