酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
カープ丸佳浩が前例のない大化け。
突然のHR量産でセの最強打者に。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2018/09/20 11:15
2年連続のMVPも視界に入る丸佳浩。ホームラン数の急増は熱心なカープファンでも驚きだっただろう。
メジャーにも突然覚醒した選手が。
MLBまで範囲を広げて思いつくのはホセ・バティスタくらいか。2004年にメジャーデビューしたバティスタは、2009年まで16本塁打がキャリアハイだったが、ブルージェイズ時代の2010年、突如大型化して54本塁打でタイトルを獲得。翌年も43本塁打で2年連続本塁打王となり、リーグ屈指の強打者に変貌した。
丸が今後、バティスタのようにスラッガーの道を突き進むのかは、まだわからない。また今オフFAとなるだけに、他球団の編成は丸を「バランスの取れた中距離打者」と見るのか「屈指の長距離打者」と見るのか、難しい選択を迫られるだろう。
来年4月に30歳になる丸佳浩。打者としてはここから佳境を迎えるはずだ。
今後の彼が「中丸」になるのか「大丸」になるのか、注視していきたい。