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いとこ同士の陸上&サッカー新星。
橋岡優輝と大樹、夢は共に東京五輪。
posted2018/09/16 09:00
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph by
AFLO
陸上とサッカー、異なった競技で'20年東京五輪を目指す“いとこ同士”が注目されている。陸上男子走り幅跳びのアジア大会代表・橋岡優輝(日大2年)と、サッカーU-19日本代表の橋岡大樹(浦和レッドダイヤモンズ)だ。2人は父親同士が兄弟という、いとこ関係。それぞれの道で世界の頂点を目指している。
両親がともに日本選手権覇者。橋岡優輝は陸上界のサラブレッドとして知られている。
父は棒高跳びで5m55(当時日本記録)の自己ベストを持ち、1980年代から'90年代にかけて日本選手権で通算7度の優勝を誇る利行さん。母は、100mハードルや三段跳びで日本選手権を制している(旧姓・城島)直美さん。
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1999年1月23日に生まれた優輝は、さいたま市立岸中1年から陸上を始め、東京・八王子高校2年で高校生歴代10傑となる7m70(+1.4)の好記録を出して脚光を浴びた。高3になると日本陸連が設立した「ダイヤモンドアスリート」に認定。日大1年で日本選手権に初優勝し、今年は連覇を果たしている。
U20世界選手権、走り幅跳びで金。
昨年後半は腰痛に悩まされたが、なんとか克服。7月にはフィンランドで開催されたU20世界陸上選手権で8m03(+0.9)の好記録を出してこの種目では日本人初の金メダルを獲得した。
「自分のパフォーマンスを発揮すれば、コンスタントに8m台を出せると感じた」と、成長を感じ取って臨んだ8月のジャカルタ・アジア大会。優輝にとっては初のシニアの国際総合大会という、大勝負だ。
8月25日に行なわれた予選では、出場した19人(内1人棄権)の中でただ1人の8m超えとなる8m03(+0.0)で首位通過。期待はさらに増したが、決勝ではほろ苦さを味わった。
ファウルとなった1本目は「跳躍自体は良くて、5センチくらいのファウルで8m20くらいだった」。しかし、2本目以降は助走に苦しんだ。2本目に出した7m95(-0.3)でかろうじて上位8人に残ったが、4本目もファウルになった。