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新生インテルのキャラ濃すぎ問題。
クリロナも挑発する“オラオラ系”。 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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posted2018/08/22 11:00

新生インテルのキャラ濃すぎ問題。クリロナも挑発する“オラオラ系”。<Number Web> photograph by AFLO

こんなにガラの悪いトップクラブはいつ以来だろう。そして、こんなに楽しみなクラブもいつ以来だろう。

“裏技”も駆使して大物を次々と獲得。

 夏の移籍市場でインテルは実力者たちを次々に集めた。

 高額となるはずの移籍金を当座のレンタル料と来年の保有権買取義務オプションに分割する“裏技”やフリートランスファーを駆使して、リーグ屈指のMFナインゴラン(前ローマ)や俊足FWポリターノ(前サッスオーロ)、万能FWケイタ(前モナコ)にクロアチア代表DFブルサリコ(前A・マドリー)、DFデフライ(前ラツィオ)やDFアサモア(前ユベントス)など実力派を次々に獲得した。

 実現こそしなかったものの、獲得を狙ったMFビダル(バイエルン→バルセロナ)やロシアW杯MVPのMFモドリッチ(R・マドリー)まで加入していたら一体どれほど強力なチームになっていたことか。

 ビダルとナインゴランの世紀末モヒカンコンビは是非とも見てみたかったが、それでも各ポジションにスタメン級を2人ずつ置きたがっていた指揮官は満足しているはずだ。

最大の掘り出し物ラウターロ。

 新入団選手の中でも、最大の掘り出し物はFWラウタロだろう。

 かつての英雄ミリートの強い推薦でアルゼンチンからやってきた新星ストライカーは、瞬く間にインテリスタたちのアイドルになった。

 当初、エースFWイカルディのリザーブ扱いだったラウタロだが、期待の目玉ナインゴランが7月中旬のテストマッチで左太ももを痛め長期離脱すると、代役のチャンスに乗じて急速に台頭。

 1トップはもちろんセカンドトップからトップ下まで前線のマルチロールを担いつつ、プレシーズンマッチ7試合で4得点を奪った。そのうちリヨン戦とA・マドリー戦では決勝ゴールを上げる活躍ぶりで、指揮官スパレッティの信頼と開幕戦スタメンの座を勝ち取った。

「背番号10の重みは感じない。ここに来たからにはレギュラーでやらなきゃ意味がない」

【次ページ】 我の強い“オラオラ系”が勢ぞろい。

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