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中澤、闘莉王と比較され続けるDF
吉田麻也「同率1位は納得できない」
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph byTakuya Sugiyama
posted2018/08/20 11:00
クラブシーンでの実績は群を抜く吉田麻也だが、明確な「1位」を得るまでは納得することはないだろう。
日本史上最高の称号は競争の先に。
「ナオミチはアジア予選の頃から代表に呼ばれ続けながら、なかなか試合に出られなくて。いろいろと思うところはあったはずです。Jリーグのレベルがどうとかの話じゃなくて、海外には行ってみなきゃわからないことがある。日頃からインテンシティの高い試合をこなして、ヨーロッパだけでなく、南米やアフリカの選手との対戦を“日常”にできるかが、国際大会では大きな差になりますから。だから、ナオミチには移籍に備えて『英語も勉強しろよ』って、言い続けていました」
8月12日、吉田にとってプレミアリーグでの7シーズン目が幕を開けた。今季もサウサンプトンはデンマーク代表DFヤニク・ベステルゴーアを獲得。レギュラー争いは、さらに激化した。
しかし、クロアチア代表のデヤン・ロブレン(現リバプール)や、ベルギー代表のトビー・アルデルバイレルト(現トッテナム)らと、毎年のようにポジションを争ってきた吉田が、臆することはない。
この熾烈な競争と日常の先に、W杯ベスト8と「日本サッカー史上最高のセンターバック」の称号があると信じている。