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大谷翔平は1年目でどこまでいくか。
イチロー、松井、城島の記録超えは? 

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ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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posted2018/08/11 11:30

大谷翔平は1年目でどこまでいくか。イチロー、松井、城島の記録超えは?<Number Web> photograph by AFLO

大谷翔平が放つ逆方向へのホームランは、メジャーでも完全に代名詞として定着している。

日本人の1年目最多本塁打まであと6本。

 大谷はすでに日本人メジャー1年目=新人の本塁打記録で、イチロー(現マリナーズ会長付き特別補佐役)の8本塁打、新庄剛志(当時メッツ)や福留孝介(現阪神)、そして青木宣親(現東京ヤクルト)の10本塁打を上回る日本人歴代4位の12本塁打を記録している。

 日本人メジャーリーガー新人最多は、城島健司(当時マリナーズ)が2006年に記録した18本塁打だ。2位は松井秀喜(当時ヤンキース)が2003年に記録した16本塁打で、3位は2005年に井口資仁(当時ホワイトソックス)が記録した15本塁打だ。

 日本人メジャーリーガーの1シーズン記録では、松井秀喜が2年目の2004年に記録した31本塁打が最多で、2位が井口と城島の18本塁打である。

 今季の大谷が城島の日本人メジャーリーガー新人最多記録に迫り、1シーズンの記録でも上位につける可能性は高い。

 ただ大谷は本塁打数と長打率、そしてOPSで歴代の日本人メジャーリーガーを凌駕していると言っても過言ではないが、それは規定打席に到達しない中での特殊な数字だ。

規定打席には達していないものの。

 たとえば日本人メジャーリーガー新人最高の長打率は、イチローが2001年に記録した.457で、2位は城島が2006年に記録した.451、3位は井口が2005年に記録した.438なので、大谷がごぼう抜きして一気に日本人の新人歴代最高を記録する可能性が高まっている。

 ただし、前述の通り大谷は規定打席に達しそうにないので、それをどう評価するか。

 それは日本人メジャーリーガーの1シーズンの長打率も同じだ。

 歴代最高は松井秀喜が2004年に記録した.522で、これもやはり大谷が破る可能性があるものの現状はあくまで規定打席に達していない数字。

 それならば、大谷のように規定打席に到達しなかった選手での歴代最高は、青木宣親が昨2017年に記録した.594になってしまうので、これも評価が分かれる。

【次ページ】 大谷の残す数字が、歴代日本人を甦らせる。

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