ファイターズ広報、記す。BACK NUMBER
野球と生きる――。多田野と榎下が
ファイターズで歩む第二の人生。
posted2018/08/03 11:15
text by
高山通史Michifumi Takayama
photograph by
Hokkaido Nippon-Ham Fighters
野球と生きる――。
プロ野球、北海道日本ハムファイターズに身を賭す。
2018年。ニューフェースが2人、加わった。
弊球団のスタッフなので以下、敬称略で表記させていただくことを、まずお断りしておく。
多田野数人と榎下陽大。OBの2人である。
現役時代はチーム内からは野球への姿勢、誠実さに対して一目置かれていた。その人間力が溢れるプレースタイルで、ファンの方々にも、こよなく愛された投手だった。
今年1月から、チーム統轄本部に配属された。
ゼネラルマネジャー(GM)を頂点として編成の全権を担う部門である。今シーズン、また未来も含めてチームの命運を握っているのが同本部である。野球を生業とするプロ野球球団が成立するための絶対的な根幹が、ここにある。
松坂世代と斎藤世代、2人の仲間が。
いわゆる「松坂世代」で38歳の多田野はプロスカウト。チームメートだった斎藤佑樹投手と同い年30歳の榎下は、国際グループの一員に着任した。ともに昨シーズン限りで現役生活に区切りをつけ、編成部門の要職を託されたのである。
野球に明るい方々であれば、2人のキャリアに関しては熟知していると推察する。説明不要と想定して、本コラムを進める。
部署は違うが、新しい仲間の近況報告とする。