次戦ポーランドの狙いどころは……。

　トップ下に香川を入れる形だと、ボランチの柴崎や長谷部との距離感が近づき、パスが回りやすいというメリットがあります。ただ2トップでもお互いのポジショニングによって縦関係になれるので、遠すぎる感覚はありませんでした。

　準備期間のことを踏まえると、点を獲りに行くためのオプションなんでしょうが、この2トップは可能性を感じます。

　冒頭に言った通り勝点3を奪える試合でしたが、対戦したセネガルの出来は、ほぼ90分間を10人で戦ったコロンビアよりも間違いなく良かった。その相手に対して自分たちがある程度ゲームコントロールし、引き分けたことは自信とするべきです。

　コロンビア対ポーランドが、3－0でコロンビアの勝利に終わったことで、ポーランドの敗退が決まりました。レバンドフスキという絶対的な得点源がいますが、モチベーションの低下は否めないでしょう。また本調子になったコロンビアの攻撃力がすごかったとはいえ、ポーランドは徐々にブロックの間が空き始めて、スペースができていた。日本がこれまでの2試合で見せてきた攻撃であれば、同じような展開に持ち込めると感じます。

　だからこそ、引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まりますが、最終戦も自分たちを信じて勝ちに行くべき。

　アグレッシブな姿勢を貫いていけば、結果はついてくるはずです。

（構成：茂野聡士）