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ロッテの挑発ポスターへの反応は?
「つば九郎の方が」「妬み?」
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph bySports Graphic Number
posted2018/06/21 07:00
ロッテの交流&挑発ポスター。完全に初夏の名物として定着しつつある。
巨人ファン「千葉出身の由伸監督や阿部さんが……」
横浜DeNAベイスターズ 6月12日~14日(千葉ロッテ2勝1敗)
浜星(輝く)→雲泥(の差)
(挑発さん)「(横)浜の星(ベイスターズ)が輝くと謳っています。ただ逆にすると『雲泥』(の差)となります。雲泥の差でマリーンズが勝利するというメッセージでもあると同時に、昨年の甲子園で行われた阪神対DeNAのクライマックスシリーズを大雨の中、沼のようなグラウンド状態で行っていたこともさしています」
<DeNAファンの声>
「挑発とはちっとも思わないです。むしろ去年のCSの泥試合を引き合いに出してくれたりと尊敬を感じますね。それに雲と泥だったら、星のベイが“雲”で、埋め立て地の幕張の方が“泥”っぽくてなんだか申し訳ないです」(30代・女性)
「挑発ポスターもよかったんですけど、謎の魚がでっかくなったり、習志野高校ブラスバンドの美爆音が楽しめたりと、うちとの3連戦は特に面白かったんじゃないですか。最高にマリンを満喫できました。来年も楽しみにしています」(40代・男性)
読売ジャイアンツ 6月15日~17日(千葉ロッテ2勝1敗)
無敵(戦力)→得意(ですから)
(挑発さん)「言わずとしれた巨大戦力を持つジャイアンツを謳った内容です。逆にすると得意(ですから)となります。2015年にマリンで行われた交流戦は3連勝。'14年と'13年は2連勝と、マリンスタジアムでの巨人戦は通算で17勝5敗3分けと圧倒的に得意としているんですよ!」
<巨人ファンの声>
「確かに得意とされていますね。その通りです。ただ、どちらかというとカチンとくるのは正面から見た方で、“無敵戦力”って、一体、いつのことを仰られているんでしょうか。去年、13連敗しているチームですよ。勘弁してくださいよ」(30代・男性)
「毎年楽しみにしています。不愉快にならないギリギリのところをついてくるのが上手いですよね。今年のもいいんじゃないですか。まぁ、でもどんな挑発をされようと、'89年日本シリーズの『巨人はロッテより弱い』という例の発言に勝るものはないですけどね」(40代・男性)
「“得意”よりも“初物”の方がいいんじゃないですか。(16日に完封した)ボルシンガーを覚えて帰ります」(20代・女性)
尊敬なのか挑発なのか、その真意はさておき、概ね好評を得ているような印象を受ける交流戦挑発ポスター。
マリーンズも11勝7敗の3位でシーズンも5割復帰と『交流戦に強いロッテ』も復活して、いいこと尽くめで終えたわけだ。この挑発ポスターも10回目の今回でさすがにネタも尽きたのではないかと思われるが、来年以降も続いていくのだろうか。挑発担当さん、どうなんですか?
「来年ですか? もちろんやりますよ。すでに現時点で『これで行こう』というイメージはなんとなく出来ています。楽しみにしていてください」
「やらないやらない」と言ってやったのが今年である。「やるやる」と言ってやらない可能性も否めない。そんな疑惑も含め、新次元へ突入した感のあるマリーンズの挑発ポスター。来年もお楽しみに。