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ロッテの挑発ポスターへの反応は?
「つば九郎の方が」「妬み?」
posted2018/06/21 07:00
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph by
Sports Graphic Number
さて、交流戦もオシマイである。
14年目となったセ・パ交流戦。今年は7連勝したヤクルトが12勝6敗で最高勝率を確定させるも、それ以外で貯金があるチームはやっぱり全部パ。
通算勝率.627、貯金78のハードバンクシリーズとしているホークスを筆頭に、今年は山賊が出るとまで脅かされたセ・リーグはいつにも増して戦々恐々。そんななか、今年もこの交流戦を迎え、どこかイキイキとしていた球団がありました。
その名は千葉ロッテマリーンズ。
交流戦通算165勝139敗14分。'05年の初代チャンピオンにして、8度の勝ち越しを誇る交流戦の雄。毎年交流戦が来ればイキイキと息を吹き返すこのチーム(去年は除く)、そのウキウキ感は'05年からはじまったマリーンズ名物、挑発ポスターからも見て取れようというもの。
「いや、随分と挑発してきました」
それでは同球団の挑発担当(そんな役職あるのか)の方に、過去の作品を振り返ってもらいました。髪型もやや長髪気味です。
(挑発さん)「そもそもこの挑発ポスターがはじまったのは、話題性を提供し、SNSの拡散などで多くの人に見てもらうことを目的とし、'05年度に新規参入した東北楽天との開幕戦シリーズでスタートしました。そうそう。『東北に 春が来るのは、おそい』『パリーグの主役、3月まで ご苦労様でした』などですね。懐かしいですねー。
その後、挑発は交流戦ポスターへと移行して'08年までの4シーズン、劇画を使ったり、あの手この手で挑発をし続けましたが、やっているうちに『新鮮さが落ちた』という判断がなされまして、'09年から'12年まで休止することになりました。
ただその間に『挑発ポスターを復活してください』という欲しがる声もありまして、'13年から再開致しました。'15年には地元のプロレスラーを起用し、'16年はCGを駆使したロボット「非交流戦士マジワラン」で、クルーズを狙い撃ちした巨人のウサギ型ロボットに踵落としを喰らわせ、去年は4コマ漫画でしたね。
過去14年で10回。いや、随分と挑発してきました。いまではおかげさまで、マリーンズの風物詩として定着し、挑発された側のセ・リーグファンのお客さんたちからも『もっと挑発してください!!』『今年はどんな挑発をしてくれるんですか???』と、瞳を潤ませながら、大いに喜んでいただいている次第です」