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イングランドの問題児スターリング。
厚顔の10番がタトゥーに込めた想い。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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photograph byGetty Images

posted2018/06/10 11:30

イングランドの問題児スターリング。厚顔の10番がタトゥーに込めた想い。<Number Web> photograph by Getty Images

マンチェスター・シティではグアルディオラ監督のもとで急成長したスターリング。騒ぐ周囲を実力で黙らせられるか。

「ベスト8じゃダメ。出るからには優勝」

 とはいえスターリングは3月のオランダ戦(1-0)を皮切りに、イタリア戦(1-1)、ナイジェリア戦と、3試合続けて先発出場し、持ち味を発揮した。怪我や病気さえなければ、来たる18日のW杯初戦チュニジア戦で、キックオフの笛をケインとピッチで耳にするはずだ。

 ただスタメンが確実視されても、何かと問題視されるスターリングは、大会期間中も母国民の意見を二分するだろう。精神的な打たれ強さを自負する当人は、期待値の低い今大会を目前に、「ベスト8敗退じゃダメさ。どこの国のどの選手だって、W杯に出るからには優勝したい。それ以外の結果は上出来でも何でもない」と発言。自らプレッシャーを背負い込んでいる。

 自分で自分の首を絞めるはめになったとしても動じない自信と、結果がどうであれ満場一致で世間の賞賛を浴びることなどないという覚悟があるが故の発言である。であれば、あとはロシアのピッチで相手守備陣を真っ二つに切り裂くことに専念するだけだ。

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