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U-21仏遠征、プロより目立つ大学生。
Jリーガーへの競争心と信頼の高め方。

posted2018/06/05 07:00

 
U-21仏遠征、プロより目立つ大学生。Jリーガーへの競争心と信頼の高め方。<Number Web> photograph by Getty Images

全国的には無名ながらポルトガル相手に2ゴールを奪い取った上田綺世。大学にも有力な選手が数多いのが日本サッカーの特徴だ。

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林遼平

林遼平Ryohei Hayashi

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 フランス南部、フォス・シュル・メール。マルセイユから車を2時間ほど走らせた場所にあるスタジアムで、トゥーロン国際大会に参加しているU-21日本代表はグループステージ最終戦、カナダを相手に1-1に終わった。

 この結果、準決勝に進めず順位決定戦に回る悔しい引き分けとなったが、全てが悪かったかと問われれば、そうではない。個人にフォーカスすれば、ゴールという形でインパクトを残した大学生がいる。

 筑波大3年の三笘薫だ。

 2試合を終えて1勝1敗。グループステージ突破に向けて勝利が必須だったカナダ戦は、1点ビハインドのまま後半を迎えていた。

 195cmの長身ボランチをはじめ、190cm近い選手を多く揃えるカナダに対し、日本は俊敏性と技術力を生かしたサッカーで対抗する。すると同点弾が生まれたのは後半20分だった。

三笘、上田が国際大会で力を証明。

 橋岡大樹(浦和)から背後に送られたボールが相手のクリアミスを誘うと、これに反応したのは三笘。相手DF2人を巧みなトラップで外し、緩急を織り交ぜたフェイントで3人目のDFをかわすと、冷静に、ゴール右に流し込んだ。

 結果的に勝利にはつながらなかったが、プロクラブに所属しない選手が自らの力を国際大会で証明した瞬間だった。

 そして今大会で大学勢が結果を残したのは、この試合だけではない。

 第2戦のポルトガル戦では、法政大2年の上田綺世が魅せた。

 後半途中に投入された上田だったが、その直後にGK山口瑠伊(エストレマドゥーラ)が一発退場。10人での戦いを余儀なくされると、72分にはFKから失点を喫した。試合終盤、数的不利で相手にリードを奪われる最悪の状況だった。

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