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ラグビー'15年W杯戦士、決意の移籍。
木津武士「このままやったらアカン」 

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多羅正崇

多羅正崇Masataka Tara

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photograph byMasataka Tara

posted2018/06/04 10:30

ラグビー'15年W杯戦士、決意の移籍。木津武士「このままやったらアカン」<Number Web> photograph by Masataka Tara

2015年W杯メンバーだった木津武士。環境を変えることで、再び闘争本能に火をつけている。

知恵を絞って、経験したことを。

 リーダー的な役割を自然と求められる場所で、自分を変えたい――。木津は日野レッドドルフィンズに新天地を見た。

 昨季の入替戦に勝利してトップリーグ初昇格を決め、今年5月には地域密着のクラブを目指し「日野自動車レッドドルフィンズ」から「日野レッドドルフィンズ」に改名。東京都日野市を拠点とする今季トップリーグの注目チームだ。

 トップリーグ初挑戦のチームであれば、代表44キャップの知恵と経験が生きる場面も多いだろう。木津は決断した。

「自分が知恵を絞って、自分が経験してきたことをチームに落とし込んで――。監督にもそういう役割を期待されて引っ張ってもらったと思います。神戸が好きやし、神戸で優勝もしたかったですけど、良い状態でボールもらえるのも、味方が頑張ってくれていたおかげでした。『トップレベルの選手がいての自分やったな』と感じていますね」

スクラムの初期動作を見直す日々。

 木津は4月下旬、神戸から東京へ転居。5月頭から日野のグラウンドで汗を流している。

 これまで「あまりラグビーについて深く考えてこなかった」という木津だが、日野へ来てからは、ラグビーについて考える時間が圧倒的に増えた。スクラムの初期動作をイチから見直す日々だ。

 セカンドキャリアはコーチも選択肢のひとつだから、「やることが多すぎてパニック」と笑いつつも、言葉には充実感が滲んでいる。

 東京には妻と4歳の娘、1歳の息子も連れてきた。

「娘の幼稚園が見つからなくて大変でしたね。十何件も電話しても空きがなくて。でもやっと先週から通え始めました」

【次ページ】 「日野から日本代表になってやるぞ」

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