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ラグビー'15年W杯戦士、決意の移籍。
木津武士「このままやったらアカン」
text by
多羅正崇Masataka Tara
photograph byMasataka Tara
posted2018/06/04 10:30
2015年W杯メンバーだった木津武士。環境を変えることで、再び闘争本能に火をつけている。
「日野から日本代表になってやるぞ」
子どもについて語るあいだ、木津は父親の顔になっていた。子どもに地元を作ってあげたい。だからそのうち、東京に根を張るのか、神戸に家族を戻して単身赴任にするのかを決めなければいけない。
どっちが正解なんやろう――。
しかし話題がラグビーに切り替わると、表情も言葉も精悍に戻る。
「日野から日本代表になってやるぞという気持ちでは来ました。個人で変わることができたら、どこのチームでも選ばれると思うので」
もうひと花咲かせるために、自分を変えたい。果たして咲くのはサクラか、それとも――。
少なくとも木津の挑戦者としての生き方は、すでに鮮やかに咲き誇っている。