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2022年の箱根は早稲田、明治、中央?
1年生のタイムが示す「古豪復活」。 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byKyodo News

posted2018/05/06 11:30

2022年の箱根は早稲田、明治、中央?1年生のタイムが示す「古豪復活」。<Number Web> photograph by Kyodo News

2018年の箱根駅伝でも3位と力を見せた早稲田大学。黄金時代到来の予感は漂っている。

1年生のうち、3人が距離によっては即戦力。

 2008年に八木勇樹、三田裕介、矢澤曜といったエリートランナーが入学して以来、実に10年ぶりに即戦力と将来性を感じさせる戦力が入ってきたという感じだ。今年の早大の上位5人は、この顔ぶれである。

中谷雄飛(佐久長聖)  13:54.22
半澤黎斗(学法石川)  13:58.08
千明龍之佑(東農大二) 14:03.03
太田直希(浜松日体)  14:23.65
山口賢助(鶴丸)    14:27.34

 13分台の中谷、半澤、そして13分台を目前にしている千明を獲得できたのは大きい。距離の短い出雲、そして区間距離の変更があった全日本では即戦力として期待できる。

 特に中谷は世代トップのタイムを持ち、駅伝でも抜群の強さを誇る。昨年12月の全国高校駅伝では「花の1区」、そして今年1月の都道府県対抗男子駅伝の5区でも区間賞を獲得した。

 私が中谷の走りを間近で見たのは、昨年7月の東海大で行われた記録会で、練習の一環として参加していた。その日のメニューは1500mを2本走るというもので、1本目は4分2秒92というタイムで最後もペースを上げずに、「こんなものなのかな?」と思っていたのだが、4組後に再び登場した中谷は3分48秒83とキレのある走りを見せた。

 この時の走りを見て、彼はタフで、しかもスマートな印象をもった。無理をせず、自分の仕事をしている感じだった。

 中谷は早大入学後、4月21日に行われた兵庫リレーカーニバルで10000mを走り、29分19秒98のタイムで、日本人学生としては10番目の成績。まずまずのデビュー戦となった。

明治、中央に才能が集結。

 また、リクルーティング・ランキングの2位に前回の箱根駅伝出場を逃した明大、3位にシード権復活を狙う中大という古豪が入ってきたのが興味深い。

 明大は、リクルーティングで力を発揮してきた西弘美前監督がスーパーバイザーに就任し、コーチだった山本佑樹氏が新監督となったが、5000m13分台の記録を持つ鈴木聖人(水城)をはじめ、14分台前半のタイムを持つ選手たちを、いかに成長させられるかが明大の運命を大きく左右する。

 これまでの例でいくと、監督が交代した翌年のリクルーティングは苦戦するのが必至。なぜなら、高校の指導者は「様子見」を決め込むことが多いからだ。明大としては関東インカレなどで新入生が順調に育っているところをアピールし、来年にもつなげたい。

【次ページ】 青学大は東海大に今年は一歩遅れ。

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