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2022年の箱根は早稲田、明治、中央?
1年生のタイムが示す「古豪復活」。 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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posted2018/05/06 11:30

2022年の箱根は早稲田、明治、中央?1年生のタイムが示す「古豪復活」。<Number Web> photograph by Kyodo News

2018年の箱根駅伝でも3位と力を見せた早稲田大学。黄金時代到来の予感は漂っている。

青学大は東海大に今年は一歩遅れ。

 2、3年後、楽しみなのは中大だ。藤原正和監督に代わってから3年目のシーズンを迎え、次回はシード権復活の可能性が高まるはずだ。そして数年後にはトップ5が定位置になってくるのではないか。

 藤原監督は指導力で評価を得ているだけでなく、リクルーティングでも力を発揮している。

 特に今年は、監督の高校の後輩である三浦拓朗(西脇工)が13分台の記録をひっさげて入部。トラックからロードにスムースに転換できれば即戦力として期待できるだろう。

 今季は主将という重荷を降ろした舟津彰馬(3年)をはじめ、上級生と化学反応を起こしたい。

 また、ここ数年は東海大と青学大がリクルーティングでも火花を散らしてきたが、今年も東海大に軍配が上がった。

 そのほかでは中央学院大、神奈川大が2年連続で新入生ランキングでトップ10入り。これまでは上級生になってから選手が力を発揮する育成型の学校だったが、2年生から柱になれる選手が入学しており、シード権確保の常連校になりそうだ。

前年1位東洋と3位駒澤が10位以下に。

 今年のランキングを調べていて、驚いたことがふたつあった。昨年ランキング1位の東洋大と、3位の駒澤大が11位以下になってしまったことだ。11位以下の学校を見てみよう。

11 城西大   14:28.54
12 東洋大   14:28.60
13 日本体育大 14:28.94
14 東京国際大 14:30.85
15 帝京大   14:32.65
16 駒澤大   14:33.85
17 國學院大  14:35.64

【次ページ】 最後に力を持つのは「育成力」。

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