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コンテとチェルシーの最終バトル。
CL逃せば“降格並み”という重圧。
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2018/04/28 11:30
![コンテとチェルシーの最終バトル。CL逃せば“降格並み”という重圧。<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/b/4/350/img_b4ea7aa1240ae1b2053f37b6899a0e80256469.jpg)
終盤戦も闘志満々の表情を見せるコンテ監督。その思いにチェルシーの選手たちは応えられるか。
4位にふさわしいのはトッテナムだが。
自力だけで4位以内は厳しいが、トッテナムは現時点で3戦連続勝利なし。ポチェッティーノ監督らに「また、あと一息でダメだった」という懐疑心が生まれていることからも、つけ入る隙はある。第36節で下位のスウォンジーから順当に勝点3を奪えれば、一時的に2ポイント差まで詰め寄り、翌々日にワトフォードと同節を戦うトッテナムにプレッシャーをかけられる。
続くリバプール戦は大関門となるが、そのリバプールはCL準決勝ローマ戦・第2レグをアウェイで戦っている。かたや、トッテナムが敵地で戦うウェストブロムウィッチは降格直前の開き直りで、最下位ながらマンUとリバプールから計4ポイントを獲得している。
さらにチェルシーのラスト2試合を見ると、前半戦で勝っているハダーズフィールドとニューカッスルが相手。トッテナムも前回勝利したニューカッスルとの対戦を残しているが、最終節の相手レスターには、得意のカウンターで仕留められている。
今季の戦いぶりを見て、トップ4で終えるのに相応しいのは“借家”のウェンブリーでホームを戦うハンディにもめげなかったトッテナムだろう。だが、すべてがフェアな結果に終わるとは限らないのが勝負の世界の厳しさであり、面白さでもある。
経営陣としてもコンテを応援したい心境。
チェルシー経営陣は、遅ればせながらコンテ体制のラストスパートをサポートしているかもしれない。就任1年目にプレミア優勝を果たし、2年目もCL出場枠維持で帳尻を合わせたとなれば、評価は下がらない。ただでさえ実力を認められているコンテが、今夏の転職先を見つければ、クラブは最長1年間の年俸(あるいは年俸差額)支払い義務から解放されるのだ。
5月13日、運命の最終節まで2週間余り。フロントも含めベクトルが4位浮上に向けて揃ったチェルシーによる“降格回避”を懸けた最終バトルが始まった。
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