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ビエルサも魅了、天才アイマール。
W杯でアルゼンチン代表をサポート。 

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藤坂ガルシア千鶴

藤坂ガルシア千鶴Chizuru de Garcia

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photograph byGetty Images

posted2018/04/30 11:30

ビエルサも魅了、天才アイマール。W杯でアルゼンチン代表をサポート。<Number Web> photograph by Getty Images

童顔にひげを蓄えたアイマール。メッシら擁するアルゼンチンを栄光に導けるか。

現役時代は指導者になるつもりはなかった。

 そんな知られざる一面を発揮していたアイマールは、昨年7月にはアルゼンチンU-17代表監督に就任。このニュースが流れたときは、フアン・ロマン・リケルメやロベルト・アジャラといった、彼と個人的に親しい代表の元チームメイトも驚いたという。本人も、「現役時代は将来指導者になろうとは考えもしなかった」と明かしている。

 とはいえ、AFA(アルゼンチンサッカー協会)からU-17代表監督就任を持ちかけられたとき、承諾に躊躇はなかった。ホルヘ・サンパオリ監督を総指揮者に、ユース代表を再建するという強化プロジェクトに賛同したからだ。

 再建を進めるにあたり、アイマールは97年のワールドユース(現在のU-20W杯)で世界一となった経験を役立てている。

 昨年11月には、ユース時代からのチームメイトで、現在U-15代表監督を務めるディエゴ・プラセンテをサポート。アシスタントコーチとしてU-15南米選手権初優勝に貢献した。

「この大会のために4カ月間準備をしてきたが、我々指導陣の任務は選手たちを4カ月前より少しでも上達させることだった。"成長の手助け"をしてあげること。それが育成の指導者の仕事だと思っている」

“いつ、どのように”こそサッカーに大事。

 指導者としての資質は十分だ。

 U-17代表監督を引き受ける際には、自分をU-20代表メンバーに招集したホセ・ペケルマン、アシスタントコーチだったウーゴ・トカーリに多くのアドバイスを授かったという。

「ユース代表や様々なクラブで指導を受けてきた経験から断言できることは、サッカーというゲームで大切なのは“何”ではなく、“いつ”“どのように”を知ることだ。今の若い選手はテクニックがあってボール扱いも巧い。

 そんな彼らに、ピッチで何をするかではなく、自分の持っている武器をいつ、どのように使うべきか教えるように心掛けている」

【次ページ】 恩師ぺケルマンを彷彿とさせる雰囲気。

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