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池江璃花子から“世界のIKEE”へ。
競泳日本選手権で見せた劇的成長。
text by
田坂友暁Tomoaki Tasaka
photograph byYusuke Nakanishi/AFLO SPORT
posted2018/04/10 17:00
女子50mバタフライ決勝直後の池江璃花子。自己ベストによる日本新記録で笑顔がこぼれた。
今夏、世界と戦う準備は整った!
日本選手権最後のレースとなった50mバタフライで、100分の1秒ながら日本記録を更新したあとのインタビューで口にした言葉が、今の池江のすべてを表していた。
「6日間があっという間で、充実した、楽しい試合でした」
今大会の結果を受け、代表に選考された夏のパンパシフィック水泳選手権では、同年代のライバルである、リオデジャネイロ五輪の100m自由形金メダリストのペニー・オレクシアク(カナダ)との対戦が待っている。
今大会で叩き出した100mバタフライの日本記録、56秒38はオレクシアクの自己ベストを上回っている。
世界に羽ばたくための翼は手に入れた。
あとは今年の夏、その翼を使って飛び立つだけでいい。
その準備は、すでに整っている。